今秋ダイ改でトヨタ列車、出発進行!!

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 今秋のJR貨物ダイヤ改正でトヨタ自動車の部品を輸送する専用の貨物列車が名古屋~盛岡間で走り始めることになりました。

 モーダルシフトの動きが追い風になり世界でも有数の企業であるトヨタ自動車がJR貨物での専用列車輸送に踏み切りました。輸送自体は実験段階で昨年4月から始められていますが、1列車貸切形態での定期化は、SRC、SGSに続き3例目となります。

 今後このような形でのモーダルシフトも増加することが予想されますが、JR貨物としてどこまで輸送枠を確保でききるかという受け皿としての大きさと、既存荷主で列車を貸切るほど出荷しない荷主との差別化と親和化をどのように進めていくかが課題になると思われます。

 ※SRC=M250系スーパーレールカーゴ(東京タ~安治川口)佐川急便
 ※SGS=スーパーグリーンシャトル「みどり」号(東京タ~安治川口)日本通運・全国通運

 交通新聞電子版(9月5日付)
トヨタなどと4社共同プロジェクト

 JR貨物は今秋から、名古屋臨海鉄道名古屋南貨物~東北線盛岡貨物ターミナル間で自動車部品輸送専用列車(20両編成)の運転を開始する。同社とトヨタ自動車、トヨタ輸送、日本通運の4社による共同プロジェクトで、トヨタ自動車の国内自動車生産用の部品を専用で輸送し、効率的な物流体系の構築と二酸化炭素(CO2)排出量の削減を目指す。輸送に使用する31フィート大型コンテナも新たに開発し、始発・終着両駅ではコンテナホーム・ヤードを整備するなど、運行準備が着々と進んでいる。

発着両駅でホーム、ヤード整備

 トヨタ自動車では、国鉄時代に完成車を貨車で輸送していたことがあるが、貨物鉄道を利用して自動車部品を運ぶのは今回が初めて。既に昨年4月から、東海道線西浜松~盛岡貨タ間で31フィート大型コンテナ4個を使用して試験輸送を開始しており、今秋から区間を変更して40個に拡大する。
 列車単位での専用輸送は、2004年(平成16年)3月にデビューした特急コンテナ電車「スーパーレールカーゴ」(東京貨物ターミナル~桜島線安治川口間、佐川急便)、今年3月に運転を開始した「スーパーグリーン・シャトル列車」(同、日本通運・全国通運)に次いで3本目となる。
 トヨタ自動車ではこれまで、国内向けの自動車生産用部品は主に船舶やトラックで輸送していたが、国内生産台数が増加する中で、単位輸送量当たりのCO2削減効果が大きく、リードタイム面でも優位性がある貨物鉄道を活用して、部品を輸送することにした。
 愛知県内各地区で生産された自動車部品を、トラックで名古屋臨海鉄道名古屋南貨物駅に持ち込み、専用のコンテナ列車で盛岡貨タ駅へ輸送する。同駅からは再びトラックで、トヨタグループの関東自動車工業岩手工場(岩手県金ケ崎町)に運び込む。輸送する部品はすべて増産用で、フェリーとトラックを利用した既存の輸送ルートとは別に構築する。
 専用列車は20両編成で、1日1往復、土曜日・休日は運休する。31フィート大型コンテナは貨車1両につき2個、編成全体で40個積載する。ダイヤは、名古屋南貨物発22時40分、盛岡貨タ着翌日14時30分。コンテナを回送する折り返し列車は21時26分発、翌日14時31分着。所要時間は、往路約16時間、復路約17時間。
 31フィート大型コンテナは、10トントラックとほぼ同じ大きさで、両側面がトラック同様にフルオープンで開き、フォークリフトで荷役できる。1日当たりの輸送量は片道約430トンとなり、10トントラック約40台分に相当する。
 岩手工場への輸送では、これまでは名古屋港から仙台港までRORO船で運び、仙台港からトラックで輸送していた。増産用の部品を列車で輸送することで、CO2排出量は海上輸送に比べて年間約2000トン減、トラック輸送に比べて年間約1万トン削減できる見通し。
 始発・終着駅となる両駅では、31フィート大型コンテナが出発時40個、到着時40個の合計80個、列車が運休する週末から月曜日にかけてはさらに40個が加わり、最大で120個が集まることになる。従来のままではコンテナホームやヤードが手狭で対応できないため、今年1月から3月にかけて駅構内の整備工事を始めた。
 名古屋南貨物駅は、車扱い列車時代の線路を7本撤去して、新たに専用のコンテナホームを1面整備。有効長もこれまでの14両から20両に拡大した。ホーム面積は9万816平方メートル。今年1月に着工し、6月に完了している。
 盛岡貨タ駅では、コンテナホーム1面をトヨタ輸送用に整備するほか、仕分け線5線を撤去して2線を敷設し、ほかの輸送用のコンテナホーム1面を新設した。新ホームの面積は8352平方メートル。今年3月に着工し、今月下旬に完成する予定。
 両駅とも、大型荷役機械「トップリフター」が既に各1台配備されているが、今回の輸送に合わせて1台ずつ増備する。コンテナホームも、トップリフターが荷役できるようにアスファルトを厚くして路盤を強化する。
 輸送に使用するコンテナは、日通の31フィート背高ウィングコンテナ「ビッグエコライナー31」を改良し、内部を広げて容積率をアップした専用コンテナを新たに開発した。
 今回の部品輸送では、トヨタ自動車がこれまで使用してきた輸送容器(パレット)を積み込むが、そのままでは「ビッグエコライナー31」に効率よく積載できず、コンテナ内の上部に空きスペースが生まれてしまう。
 そこで、幅を9センチ拡大するとともに、内部も床を薄くして天井を上げ、縦方向に26センチ延ばした。この結果、容積率は16%もアップし、パレットを効率よく積載することが可能となっている。コンテナ自体は日通が所有してトヨタ側にリースする。
 トヨタ自動車は、必要な時に必要な量だけ輸送するジャスト・イン・タイム(JIT)を徹底していることでも知られている。今回の輸送でもJITに基づき、トヨタ側では工場で製造する順番通りにコンテナに独自に番号を振り、その番号順に駅から運び出す計画を立てている。
 両駅では、列車が到着してから出発するまで約7~8時間しかなく、特に頭端式の盛岡貨タ駅では、いったん着発線に到着してから入れ換え用のディーゼル機関車で推進運転して入線しなければならず、折り返しの時間はさらに短い。
 コンテナの積み卸し時間は、1個当たり約3~4分しか取れず、熟練した作業が要求される。このため両駅とも、スムーズなオペレーションの実現に向けて、トップリフターの取り扱いや作業手順の確認など、入念な準備に取り組んでいる。

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この記事へのコメント

2006年09月08日 15:50
こんにちは。
名古屋と盛岡と言いますと、関東経由の貨物列車という事になるのですかね?
難しい事はよく判りませんが、貨物の撮り鉄としましては、列車が増えるのは嬉しいですね。
2006年09月08日 22:28
こんにちは。

関東経由であることは間違いないですね?!
ただ、武蔵野経由か山貨経由かはわかりませんが、おそらく武蔵野経由かと。。。
2006年10月11日 23:27
3月改正時点でのトヨタ列車と思われるスジを以下に記します。

<名古屋南→盛岡タ(8054~8053)>
名古屋南   -2250(314レ~)
東港   2306-2310(22レ~)
笠寺   2320-2338
新鶴見  0357-0359
(武蔵野線経由)
大宮操  0455-0506
黒磯   0706-0713
郡山タ  0810-0912
盛岡タ  1430

<盛岡タ→名古屋南貨物(8052~8055)>
盛岡タ    -2130
郡山タ  0215-0238
黒磯   0324-0332
大宮操  0511-0514
(武蔵野線経由)
新鶴見  0621-0653
相模貨物 0737-0752
沼津   0905-0916
静岡貨物 1000-1011
西浜松  1144-1205
笠寺   1332-1400(~9レ)
東港   1409-1412(~307レ)
名古屋南 1428

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